Hommage to Karel Ancerl

カレル・アンチェルのホームページ   since 2008/04/11


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このサイトについて

このサイトでは、チェコの指揮者カレル・アンチェルについて紹介しています。

アンチェルはチェコフィルの黄金時代を築いた巨匠として知られていますが、アウシュヴィッツで家族を失うという経験から「悲劇の大指揮者」とも呼ばれています。

しかしその悲劇とは裏腹に、アンチェルの音楽は優しく明るく生命力に満ちています。その背後には、テレジーン収容所での演奏活動を通して得た「音楽が生きる力をくれる」というアンチェルの強い思いがあります。

アンチェルが囚われていたテレジーン収容所には文化人が多く集められており、そこでも演奏活動が行われていました。当時「ユダヤ人を虐殺しているのではないか」と国際的な非難にさらされていたナチスは、それを否定するための証拠をねつ造すべく、彼らに積極的な文化活動を行うように命じていました。そうした虚像の下とはいえ、彼らは音楽にわずかな希望を見出し、人々に喜びと楽しみを与えることができるようにと演奏にあたっていたそうです。

音楽に感謝の念を抱きながら、作品の再構築にひたすら身を捧げたアンチェル。理知的な視点が冴えるなかにもあたたかく血の通った音楽からは、音楽とそして人間への思いが伝わってきます。  

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アンチェルの音楽に初めて触れた2005年、彼の情報を探したのですが、日本語でアンチェルを中心に取り上げたものは見つけられませんでした。ならば作ってしまおう! と少ない情報を集めて2018年アンチェルの日本語初の評伝を上梓。このサイトではおもにCDや写真の紹介を通じて、アンチェルをより身近に感じて頂けたらと思っております。また、可能な限り最新情報もお伝えできればと考えております。


2008年4月11日公開(100回目の誕生日に寄せて)/2025年5月5日更新
高橋 綾(ayat01 @ infoseek.jp)
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